J2開幕。自覚と意地が生んだ勝ち点3。

今日、J2リーグ戦が開幕。
湘南ベルマーレは、昇格大本命の京都を2-1と逆転で下し、勝ち点3を手に入れ、開幕戦を終えました。

この試合、湘南ベルマーレは高い位置でボールを奪って攻撃につなげるというコンセプトをはっきり打ち出し、
前線からとにかく走りました。
この試合で湘南にもたらされたふたつのゴールは、いずれも高い位置でボールを奪ってからの速攻という形で、
監督の狙いが完全にはまったことになります。
今シーズン、ベルマーレの登録全選手の平均年齢は23.5歳。
さらに、スタメン出場した選手の平均年齢はおそらく22歳前後になると思われます。
今シーズンのベルマーレが描くサッカーが表現された試合だったのではないかと思われます。

そんな若いチームで、
この試合のキャプテン・ディフェンスリーダーを任された遠藤航。
京都の久保・宮吉という、同世代で活躍する強力な2トップを前に、果敢に、かつ冷静に立ち向かいました。
自らのクリアミスで招いた決定的なピンチにも、諦めずにゴールを死守するビッグプレーを見せました。
チームの中心としての自覚と、同世代のライバルたちに対する意地。

さらに、アジエルから背番号10を引き継いだ菊池大介。
何度ミスを犯しても、走り続け、終盤に迎えた2度の決定的なチャンスに、ボールを枠に飛ばすことさえできませんでした。
ロスタイム、走り続けた背番号10は、バランスを崩しながらもゴールに逆転弾をねじ込みました。
背番号10の自覚と、決定機を外し続けた男の意地。

チームを背負って立つべき、二人のユース出身者は、
この試合で、きっとまた一回り大きく成長できるのではないかな、と期待を抱かせるには十分すぎました。

さらに、
同点ゴールを決め、得意のセットプレイでも鮮烈なインパクトを残した東海大卒ルーキー岩上。
ジョーカーとして鋭い突破を見せた宮崎、
京都の攻撃を跳ね返し続け、決勝点につながるインターセプトとアシストを見せた大野。
若い新戦力も期待以上の結果を残しました。

もちろん、課題もあります。
京都に与えた先制点は、試合が動いているのに、ファウルだと選手たちがセルフジャッジした隙に生まれたもので、
こういった失点パターンは昨シーズンにも多く、改善されていなかったということになります。
また、京都は後半投入した長身FW長沢の高さを十分に生かす攻撃ができていなかったことが奏功しましたが、、
湘南のDF陣にとって欠けている「高さ」をどう補っていくかには不安も残ります。

まだ1試合。
けれど、どこまでも、大きな意味を持った1試合。
シーズンが終わった時に、この試合をどのように振り返ることになるのでしょう。

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