GET3!「3」で振り返る湘南ベルマーレの2012年。

年間続いた反町監督体制からバトンを受け継いだのは、ヘッドコーチを務めていた曺貴裁(チョウ・キジェ)。
債務超過の影響もあり、主力選手がことごとく離脱するチーム。
J2残留が目標と思われるような状況の中、掲げたスローガンがGET
目の前の勝利、勝ち点を目指すという目標の下、チームは躍動しました。

開幕戦、そこには躍動する黄緑のユニフォームをまとった若者たち。
平均年齢22歳代というメンバーは天皇杯で決勝進出を果たし優勝候補最右翼とされていた京都サンガ相手に走力で圧倒し、土壇場、菊池大介のゴールで2-1の勝利を収めました。

これに勢いを得たベルマーレは連勝を重ね、開幕9試合を8勝1分けというハイペースで勝ち進みます。
それを率いたチームリーダーは背番号、遠藤航。
守備陣を統率するだけでなく、正確なロングフィードでチャンスを作り、セットプレイで得点も量産します。

しかし、10節。水戸に敗れてから8試合勝利から遠ざかり、昇格レースでも遅れをとります。
それでも、18節カターレ富山戦を中村祐也の劇的ゴールで勝利すると、連勝。
9試合負けなしの快進撃。横浜FCに敗れるものの、31節から33節まで連勝を飾り、自動昇格は時間の問題と思われました。

ところが、ここからまさかの連敗。
勝ち点を重ねていかなければいけない終盤でチームは混乱、
その後も試合連続での引き分け。
そして、最後の試合はU-19アジア選手権に出場するリーダー遠藤航を欠く戦いとなりました。

そんな危機的な状況でも、勝ち点を目指し、カターレ富山戦を2-0で撃破すると、
鳥取戦では終盤キリノが決勝点を奪い勝利。
そして、今日。
町田と対戦し、ゴールでチームは勝利。
京都を抜き、2位でリーグを終えました。

GET3という目標に導かれながら、最後に手にした2位という順位。
開幕前にはだれも予想しえなかっただろうこの結果。
それを実現することができたのは、
選手たちのひたむきさと、曺監督の信念、チームスタッフの献身とサポーターの情熱・・・。
誰もが湘南ベルマーレへの愛を全身で表現していた、そんな2012年シーズンだったように思います。

湘南ベルマーレにかかわるすべての人に心からの感謝をこめて。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

14 − thirteen =