湘南のライジングスター菊池大介がこじ開けた1007日ぶりJ1勝利。

湘南ベルマーレはJ1第7節、大分トリニータを2-1で下し、今季J1初勝利をあげました。
J1での勝利は1007日ぶり、寒空の中に歓喜の声がこだましていました。
その中心にいたのが、背番号10、菊池大介。

いつもサポーターの期待感を裏切るのが菊池大介で、
逆にサポーターの失望感さえ裏切るのが菊池大介。

昨年の開幕戦の京都戦もそうだったように、
ゴール前の決定的なチャンスを枠に飛ばせず、大きな失望感を呼び込んでおきながら、決勝点。
それすらもただの前フリだったように思わせてしまう。
昨年のリーグ戦初勝利をあげた開幕京都戦もやはり菊池大介の決勝点で、
そこからチームが上昇気流に乗っていきました。
このチームが上に上がっていくためには、菊池大介自身がもう1ランク上の選手になることが
一番の近道なのでしょう。

彼が使われ続ける理由のもうひとつは、守備への意識です。
前線からボールを追いかけ、
相手サイドバックにわたったボールをセンターサークル付近からでも全速力でチェイスすることで、
ボールにプレッシャーをかけ、チームを勇気づけてくれます。
梶川がスタミナ的に90分もたないこともありますが、守備の負担を大きく軽減している菊池の動きを無視することはできません。

もうひとつこの試合でよかったのが、
DFラインを高い位置でキープできたことです。
大分の攻撃がつながらなかったこともありますが、
DF大野が身上とする強気のラインコントロールでコンパクトフィールドを保ち、
次々にボール奪取をしていきました。
ボールを奪ったらキリノがその馬力と推進力にモノを言わせて攻撃陣を牽引。
ウイングバックの高山・古林もゴール前に何度も顔を出すなど、
湘南らしいカウンターが見られていました。
前がかりになったところでポッカリ失点をするところも含めて、
ようやく湘南のサッカーが帰ってきた、そんな90分でした。

ただ、大きな不安材料としては、キリノとクォン・ハンジンの怪我の状態です。
キリノを欠くと前線での起点が作れなくなることに不安がありますが、
後半出場した馬場賢治のプレーが冴えていたので、期待しましょう。
また、鎌田もハーフタイムで交替していたことを考えると、何らかのアクシデントの可能性もあり、
これが怪我だったとしたら、センターバックのうち、
遠藤・宇佐美・鎌田・クォンを欠くことになります。

課題と不安材料を抱えつつ、まずは一歩前に進んだ、そんな試合でした。

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