湘南ベルマーレ開幕7連勝。敢えて問う、湘南スタイルとは。

湘南ベルマーレが開幕7連勝。
しかもJ2でも屈指の強豪、ジェフユナイテッド千葉相手に6-0
「無慈悲スコア」とも言われる大勝利。
試合終了の笛が鳴るまでDFもどんどん前線を追い抜き畳みかける姿は、
無慈悲という感情を通り越して、震えるほど感動的でした。

試合後の記者会見で、記者からこんな質問が投げかけられました。

今、改めて湘南スタイルとは何かと聞いた時に何と表現できるか?

チョウ監督はこう答えています。

“リスクを冒す勇気を持ち続けること”ですね。リスクというのは本当に失点と隣り合わせで、例えば前線に2人残っている時に、いつも3人いろと言ったら、間違いなく失点は減ります。でも、相手が2人でも2人残って、1人行っていい状況があって、今日の1点目は間違いなくそういう形です。リスクを冒す勇気は持てるんですけど、意外に持ち続けることが難しくて、90分通してそれができれば相手はダメージを受けるというふうに僕は思っています。

確かに、ベルマーレのサッカーは明らかにリスキーです。
攻撃に人数をかけるということは、逆にカウンターに対しての脆さと表裏一体。
大抵、攻撃時には3バックの片方は攻撃参加し、二人のボランチのうち一人は必ず攻撃に顔を出しています。
普通のチームでは3バックは攻撃時にもカウンターを警戒し、ラインを整えて自陣を出ないのがセオリーです。
湘南の3バックの両サイド(普通のチームではストッパーといいますが、湘南ではサイドバックという)=遠藤・三竿は
何度もFWを追い抜くオーバーラップを繰り返します。
右サイドからサイドチェンジされてきたボールがサイドハーフの菊池大介に渡るときには、
すでに左サイドバックの三竿は菊池大介と併走している状態です。

試合中、解説者がよく「湘南の両ボランチはバランスをとりながら一方が上がったらもう一方はバランスをとっている」と言いますが、
どう考えても両方あがっているようにしか見えないときもあります。
それもこれも、勝っているからいいように見えているだけなのかもしれません。

攻撃に移るときに横パスがカットでもされたら、目も覆いたくなるような危険がやってくるわけです。
ただ、これを続けていく以外に湘南ベルマーレが生き残る道はないと、腹をくくってやり続ける一年であってほしいですね。
覚悟という土台の上に、継続と深化は根付いていきます。

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