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2007年10月11日

38歳、加藤望が切り拓いたJ1への道。

どのアナウンサーも彼に対して、こういった言葉を付け加える。
「ベテラン」
38歳でありながらも、
過酷なJ2でもコンディションを維持し、衰えぬテクニックと、無尽蔵のスタミナを誇る彼に対して、
敬意を表してのコメントであることは間違いない。
けれど、本人は、そう呼ばれることに少なからず抵抗を感じているのであろう。
加藤望。
38歳でありながらも、まだまだプレースタイルは変わらず、その先を見つめている。

どうしても勝たなければいけない試合で、
どうしても奪われてはいけなかった先制点。
苦境に立ったチームを救ったのは、38歳、J2最年長プレーヤー加藤望。
無回転ミドルがゴールネットを激しく揺らす。

さらに、後半にもドリブルから強烈なミドルでゴールを脅かす。
そして、左サイドに開いて、まるで秒針さえも止めてしまうかのようなしなやかで美しいセンタリング。
これがフリーのエドワルド・マルケスの頭にドンピシャで逆転ゴールを呼び込む。

今年は、監督の方針から、毎試合途中交代で試合終了の笛をピッチ上で聞く機会はほとんどなく、
最近ではベンチスタートの機会も増えていた。

今日は結局、90分間フルタイムを走りぬいた加藤。
まだまだ衰えぬその力を存分に見せ付けた格好となった。

この試合で負けたら、
セレッソ戦でのキムヨンギのPKストップも、
京都戦での永里の奇跡の同点ゴールも、すべてが無駄になってしまう大事な大事な試合。
加藤の持つ、豊富な経験と、高い戦術眼は、昇格に向けて、計り知れないほど貴重な戦力となる。

さあ、残り7試合。崖っぷちを楽しむ覚悟は固まった。

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投稿者 welconnect : 2007年10月11日 00:08

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