平成23年介護サービス施設・事業所調査結果からみえるもの

平成23年介護サービス施設・事業所調査結果が公表されました。
これは介護サービス事業所を対象に行っている調査結果で、サンプルとなったのは平成23年9月のデータとなります。
ちなみに、原発警戒区域や被災地域の事業所の情報は含まれていません。
統計を見ていくと、サービス事業所をとりまく状況が見えてきますので、ぜひお時間のある方はどうぞ。

平成23年介護サービス施設・事業所調査結果の概況

そのなかで、特に注目したのが、要介護度別の居宅介護支援の利用者数です。
全国で介護保険のサービスを受けている利用者の中で、どの介護度の方が多いのかがわかります。
全事業所から回収できているわけではないので、人数で比較することはできないのですが、
その割合などでどの要介護度のボリュームが増えているのか比較することができます。

平成23年9月の全国でのサンプル数は1,804,902人。
そのうち、要介護度4が218,209人で要介護5が151,662人でした。
在宅でサービスを利用する人のうち、要介護4・5という重度者が20.5%を占めているということになります。
これを平成21年のデータと比較すると、
サンプル数1,755,255人のうち、要介護4が214,875人で要介護5が134,788人。
要介護4・5の割合は19.9%です。
つまり、要介護度の高い方、重度な方でも自宅で生活を送る人が増えているということになります。

利用者の重度化に対応するため、
今後は訪問介護や通所介護事業所など、非医療系サービス事業所でも、
対応できるような体制づくりや、
医療ケア・高度な身体介護技術の習熟を目指していかなければいけません。

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