戦術と気概。ワールドカップで失われた連動性。

2014年ワールドカップの初戦が終わりました。
結果は割愛しますが、殴り合いサッカーをするつもりが途中からは殴られっぱなしだったという感じですね。

前からプレスをかけるという狙いも、まったく足が動かず連動性も見られず、フリーでクロスを次々に上げられていきました。
誰かが追えばそれに続いて全員でプレッシャーをかけに行くはずなのでしょうが、
それもバランスを崩さないようにと慎重になりすぎていたような印象です。

普段、ベルマーレの試合ばかりしか見ていないのですが、
今年のベルマーレはとにかくよくボールを追う。
スプリントを繰り返し、怒涛のハイプレスからボールを奪って縦に早いショートカウンター。
誰が誰がという間もなく、すでに追っかけ始めている。
そこまで追っかけるの?っていう一見、独断専行で無駄プレスをすることがあっても、
必ずその走りを無駄にしないように、みんなでプレッシャーについていく。
これって、チーム戦術とか、連動とかっていう言葉でいわれるものと違って、
ひょっとしたらそれは気概であったり、男気であったり、絆であったり、
もっと選手たちの深い部分で結びついているはずのものではないのでしょうか。

負けたという事実以上に消化不良な思いを強くしているのは、そういった部分を感じられるシーンが少なかったからなのではないでしょうか。

選手は海外で結果を残し、日本サッカーは成長したというものの、
渋谷のスクランブル交差点ではしゃぎまわる人たちの映像を見ると、まだまだなんだろうなと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

five × two =