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閉鎖的な施設。自己完結するサービス。それが本当に正解か?
介護施設や介護事業所を見渡すと、今なお閉鎖的な性格を持ち、施設や事業所の中だけで完結しようとする姿勢が目立つケースがあります。
人材、資金、設備、知識、経験といった多くのリソースが施設内に集まっていることは事実です。
しかし、利用者一人ひとりの生活を支え、その人らしい生き方や自己実現を目指す介護において、それだけで本当に十分なのでしょうか。
自分たちが保有するリソースだけで、すべての課題を解決できるのでしょうか。
答えは明確に「いいえ」です。
どれほど質の高いケアを提供している施設であっても、地域の理解や協力がなければ、その力を十分に発揮することはできません。
どれほど優秀な職員が揃っていても、地域から必要とされ、認められる存在でなければ、働く人の誇りやモチベーションを長く保つことは難しくなります。
どれほど安定した資金力を持つ施設であっても、外部とのつながりや支援がなければ、環境の変化に対応できず、やがて経営は行き詰まります。
介護施設が「自己完結」を目指す時代は、すでに終わっています。
にもかかわらず、閉鎖的な姿勢を続けている施設は、変化する社会や地域の期待から取り残されつつあることに、まだ気づいていないのかもしれません。
施設と地域との間の壁。壁を作っているのは施設側の意識。

その壁をつくっているのは、建物や制度ではなく、多くの場合、施設側の意識です。
地域社会との距離を生んでいるのは、「見せない」「伝えない」「関わらない」という無意識の姿勢なのです。
介護が、もっと社会に開かれた存在になるために。
そのために取り組むべきことの一つが、情報公開です。
施設が自らの理念や取り組み、日々の実践を積極的に発信することで、それに関心を持つ地域の人や支援者は自然と集まってきます。
地域を知り、地域から認められ、自分たちの仕事に誇りを持って語れる環境をつくることが、これからの介護事業には欠かせません。
介護事業者が受け取っている介護報酬や自立支援費の多くは、国民の保険料や税金によって支えられています。
利用者本人からの自己負担はその一部に過ぎず、その裏側には社会全体の支えがあります。そして、介護現場で働く私たちの給与も、そこから支払われています。
私たちは、国民全体から報酬を得ている存在です。
介護サービスが極めて公共性の高いサービスであると自覚するならば、事業の内容や考え方を社会に向けて公開することは、当然の社会的責任だと言えるのではないでしょうか。
情報公開の手段として、ホームページは制限が少なく、継続的に発信できる非常に有効な媒体です。
ホームページを活用した情報公開こそが、私たちウェルコネクトが目指している取り組みです。
介護事業に特化したホームページ制作会社として、私たちウェルコネクトに何ができるのか。
このブログを通して、介護事業者の皆さまに具体的な考え方や実践例をお伝えしていきたいと考えています。

編集:
介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト編集部(主任介護支援専門員)
ケアマネジャーや地域包括支援センターなど相談業務に携わった経験や多職種連携スキルをもとに、介護福祉専門のウェブ制作ウェルコネクトを設立。情報発信と介護事業者に特化したウェブ制作サービスとAIを活用した業務改善提案を行う。



