この記事は2012年に投稿した記事をもとに、記事内容を編集して再投稿しています。
ホームページを持っていない介護事業者はまだまだ多い、という話を2012年にしております。それが優秀な人材獲得のチャンスを失ってきたのではないかという主張をさせていただきました。
2026年。今もなお、ホームページを持たない介護事業者は少なくないのです。
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優秀な人材採用とホームページ
2012年当時、企業の採用活動においてインターネットの重要性はすでに指摘されていました。しかしそれは、あくまで「使えば有利になる」「これから必要になってくる」という段階の話でした。
それから14年が経過した2026年のいま、インターネットを活用した情報発信や採用活動は「選択肢」ではなく「前提条件」へと完全に変わっています。
特に人材不足が深刻化している介護業界においては、この変化への対応ができているかどうかが、採用できる事業所と、まったく応募が来ない事業所を分ける決定的な差になっています。
ホームページを持たない、あるいは更新されていない。SNSを使っていない。求人サイト任せで、自事業所の情報を自ら発信していない。
こうした事業所ほど、「人が来ない」「若い人が続かない」という悩みを抱え続けています。
本記事では、2012年当時の介護業界とインターネット活用の実情をあらためて整理したうえで、2026年の現在、採用環境がどのように変化したのかを明確にし、なぜ今もなお“ネットを使わない事業所”が採用で苦戦し続けているのかを掘り下げていきます。
2012年当時|「インターネットは使う人が使うもの」だった時代
2012年頃、一般企業の新卒採用では、すでにインターネット経由の応募が主流になりつつありました。
企業情報の検索、エントリー、書類提出、選考連絡まで、採用プロセスの多くはオンラインで完結するようになっており、学生側も「企業の公式サイトを見る」ことが当たり前になり始めていました。
一方で、介護業界に目を向けると状況は大きく異なっていました。
多くの介護事業所にとって、インターネットは
国保連への請求伝送
メールでの最低限の連絡
という、業務上の必要最低限をこなすための道具にとどまっていたのが実情です。
ホームページを持っていない事業所も珍しくなく、持っていたとしても
会社概要が数ページ
数年前に更新されたままの情報
写真は建物の外観のみ
といった状態が多く、「採用のための情報発信」という発想自体がまだ根付いていませんでした。
この時代、人材不足について語られる際には
介護報酬が低い
仕事がきつい
社会的評価が低い
といった外部要因が強調されがちでした。しかし実際には、介護の仕事の魅力をどう伝えるか、どこで伝えるかという視点がほとんど持たれていなかったことも、大きな要因だったと言えます。
2026年現在|「ネットに存在しない事業所は、存在しないのと同じ」
2026年のいま、採用環境は2012年とはまったく別物になっています。
求職者は、求人票を見る前に
事業所名で検索する
ホームページを見る
Googleマップや口コミを確認する
SNSで日常の雰囲気をチェックする
という行動を、無意識のうちに行っています。
特に20代・30代の求職者にとって、
ホームページがない
更新が止まっている
スタッフや利用者の様子が一切わからない
という事業所は、「選択肢から外す対象」になりがちです。
また、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、YouTubeといったSNSの活用も、特別な取り組みではなくなりました。
日常の業務風景、職員同士の関係性、研修や行事の様子などを発信している事業所ほど、
「ここで働くイメージができる」
「雰囲気が伝わる」
と感じてもらいやすく、応募につながっています。
逆に、インターネットを活用していない事業所は、
求人を出しても反応がない
人材紹介会社に頼らざるを得ない
採用コストだけが膨らむ
という悪循環に陥りやすいのが現実です。
これは、介護の仕事に魅力がなくなったからではありません。
魅力を伝える場所に、情報が存在していないことが問題なのです。
いまからでもホームページ制作は遅くない。その理由と最初の一歩とは
ここまで読んで、「とはいえ、もう遅いのではないか」「今さらホームページを作っても意味があるのか」と感じた方もいるかもしれません。
ですが、結論から言えば決して手遅れではありません。
なぜなら、これまで厳しい環境の中でも事業を続けてこられたという事実そのものが、すでにあなたの事業所に“強み”がある証拠だからです。
もし本当に価値がなければ、地域に選ばれず、職員も残らず、ここまで続いてはいません。
ときどき、このように相談をいただくことがあります。
「事業をスタートして十何年なのですが、恥ずかしながらいまだにホームページを持ったことがないんです」
何も恥ずかしいことはありません。恥ずかしいと思うことも、卑下する必要も何もありません。
もちろん、ホームページ制作業者なのでそりゃあった方がいいし、メリットもいくつも説明できますが、でも、持っていないことが恥ずかしいことでは、断じてありません。
それは事業戦略の中で優先順位が下だったことや、それでも事業が回っていたことを証明しているのですから、きっとそのタイミングがいまだったというそれだけの事。
問題は、その強みを「外に発信できていない」ことです。
どんな想いで事業を立ち上げ、どんな価値観で運営してきたのか
どんな職員がいて、どんな雰囲気の中でケアが行われているのか
利用者や家族と、どんな関係性を築いてきたのか
これらは、内部の人間には当たり前すぎて言語化されていないことがほとんどです。しかし求職者にとっては、それこそが働くかどうかを判断する材料になります。
ホームページは最初から完璧を目指す必要はない
ここでよくある誤解があります。
それは「ホームページを作る=立派なものを作らなければいけない」という思い込みです。
介護事業者にとって本当に必要なのは、
デザイン性を競うサイトでも
流行りの機能を詰め込んだサイトでもありません。
必要なのは、
この事業所はどんな考えで運営されているのか
どんな人が、どんな想いで働いているのか
自分がここで働くイメージが持てるか
魅せるのではなく、伝わることがホームページの最も重要な価値です。
情報が整理され、検索すればきちんとたどり着けて、最低限の更新が続いている。
それだけで、「何も発信していない事業所」との差は明確に生まれます。
何から始めればいいかわからない、を前提にしていい
これまでインターネット活用に手を出せなかった理由は、怠慢ではありません。
忙しさ、優先順位の問題、相談相手がいなかったこと。どれも現場では自然なことです。
だからこそ、
なにから始めればいいのか
どこまでやれば十分なのか
どれくらいのコストが現実的なのか
そうした点を、介護業界の事情を理解した立場で整理し、伴走する支援が必要になります。
ホームページを作ること自体が目的ではありません。
採用につながること
信頼につながること
そして「この事業所で働きたい」と思ってもらえること
そのために本当に必要な部分だけを切り出し、コストを意識しながら、効果に結びつけていく。
それが、これからの介護事業者にとっての現実的なデジタル活用です。
強みは、現場が持っている。それを形にするホームページ
いままでやってこれた理由は、必ず現場の中にあります。
それを掘り起こし、言葉にし、伝わる形に整える。
ホームページは、そのための「器」にすぎません。
「今さら」ではなく、「いまから」。
採用環境が変わった今だからこそ、事業所の価値を正しく伝える準備を始めることが、次の数年を左右します。
そして、ホームページは作って完成ではなく、育てていくもの。
コンテンツを増やし、内容を修正し、多くの人とつながる。
作りっぱなしのホームページではなく、小さく生んで大きく育てることが大事なのです。
時代によってホームページに求められる内容も、利用者のニーズも、制度が求める条件も変わります。
だから、まずは第一歩を踏み出す。そこから一緒に成長していけばいいのです。
ウェルコネクトでは介護事業に特化したホームページ制作を2006年より20年にわたって行っております。
これまで培ったノウハウや知見、さらに介護事業出身・元主任ケアマネであるからこそユーザー視点で見ることができるサイト提案。
ぜひ一度、まずは気軽に相談をしていただければ幸いです。ライン登録もぜひ!

編集:
介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト編集部(主任介護支援専門員)
ケアマネジャーや地域包括支援センターなど相談業務に携わった経験や多職種連携スキルをもとに、介護福祉専門のウェブ制作ウェルコネクトを設立。情報発信と介護事業者に特化したウェブ制作サービスとAIを活用した業務改善提案を行う。




“ホームページが人を呼ぶ。優秀な人材の確保に、一歩を踏み出せない事業者へ” への2件のフィードバック