今、介護サービス事業所を取り巻く環境は、制度化されて以来最も厳しい状況にあると言っていいでしょう。
人手不足、業務過多、管理者の負担増。
その一方で、「DX」「デジタル化」「情報発信」といった言葉は、あちこちから聞こえてきます。
ホームページも、その一つです。
「採用のために必要ですよ」
「ないと不安に思われますよ」
「これからはネットで情報を見る時代ですから」
そう言われることも何度もあったし、必要なのはわかっている。
でも、実際に作るというその直前で、どうしたらいいかわからなくなる。
何を載せればいいのか。
どこまでやればいいのか。
作ったあと、ちゃんと運用できるのか。
そもそも、
「今そんな余裕がない」「目の前の一日一日をどう乗り越えるかで手いっぱい」
というのが本音も漏れ聞こえてきます。
ホームページが必要だと感じていながら、
なかなか踏み出せない介護サービス事業所は決して少なくありません。
特にホームページ保有率の最も低い訪問介護事業所は、特にその状況が顕著にみられます。
この記事では、ホームページをできるだけ負担なく完成するために、
介護事業所のホームページに何を載せればいいのかを解説していきます。

この記事のコンテンツ
ヒント1|最初から完成形を目指さない
ホームページを作ろうとすると、
「ちゃんとしたものを作らなければ」と考えてしまいがちです。
でも、ちょっと冷静に考えてみてください。
今の事業所の人員体制は5年後・10年後もそのまま変わらないですか?
今取得している加算はそのまま継続しますか?
介護報酬の改定が3年ごとにあるのに料金表は同じだと思いますか?
今後しばらく、大きな変化がないと言い切れますか?
介護の現場は、
制度改定や人員体制の変化などで、状況が常に動いています。
そんな中で、最初から完成形を目指すこと自体が負担になってしまうことも多いのです。
ホームページは、最初からすべてが完成されていなくても構いません。
「とりあえずこの部分は最低限載せておきたい」
「採用の情報メインでそれ以外は後でちゃんと作っていこう」
そんな判断もありです。大事なのはホームページの目的を達成すること。
それが採用目的なのか、集客を目的としたものなのか。
これによって最低限、何をすべきかの判断も変わってきます。
あとから情報を足すこともできますし、状況が変わったら修正すればいい。それだけ。
最初から完成を目指さない。
それだけで、ホームページづくりのハードルはかなり下がります。
ヒント2|自分で作ろうとしない
最近は、ホームページを自分で作れるサービスがたくさんあります。
AIを使ってホームページも作れる、というサービスも増えています。
「無料」「簡単」「誰でも作れる」といった言葉を見ると、
自分でやったほうが早いし、コストもかからないのでは、と感じる方もいるかもしれません。
でも、本当に知識ゼロから何も迷わず、簡単にホームページが作れるでしょうか?
テンプレートではちょっと収まりが悪い部分はどう修正する?
レイアウトが崩れたけれど、どうやって直したらいい?
この文章、おかしくかい?
そもそも、何が足りていて、何が足りていないのかわからない。
SSLとかドメインとかDNSとかいったい何のことを言っているの?
介護現場や経営のことはわかっていても、ホームページとなれば話は別。
迷い、不安、ストレス、作業負荷、様々な負担がのしかかります。
結果として、
「とりあえず途中まで作ったけれど、そのまま放置」
という状態になってしまうケースも実は少なくありません。
自分で作ること自体が悪いわけではありません。
ただ、余裕がないのに、十分な知識もなく、慣れていない分野を一からやるのは、
想像以上に負担が大きいです。
テンプレートに事業所の名前と住所を入れるだけだったらそれでもいいかもしれませんが、
そもそもそんなホームページで本当に役割を果たすのかどうか、という本質的な問題も生まれます。
「自分で作る」という選択肢を捨て、頑張らないホームページづくり。
あなたのやるべき仕事は他にもたくさんあるのですから。
ヒント3|文章を一から考えない
ホームページ作りで、一番手が止まりやすいのが「文章」です。
何を書けばいいのか分からない。
どう表現すればいいのか分からない。
書き始めても、これでいいのか不安になる。
そもそもページの構成ってどうしたらいいの?
やはりホームページで重要なのはテキスト情報で何を伝えるか、です。
少なくともグーグルなどの検索エンジンは「何が書いてあるページか」をテキストから判断し、評価しています。
ページの構成をまとめ、それに合った適切な文章を作ることは、ホームページの成否を分けると言っても過言でもありません。
一から文章を作るのは想像以上に負担がかかります。
けれど、すでに介護サービス事業所は自分たちの事業所を表現している情報が公開されているはずです。
たとえば、
- サービス情報公表に載せている内容
- 事業所のパンフレット
- 求人サイトに掲載している文章
- 利用者や家族、ケアマネに日頃説明している言葉
これらはすべて、ホームページ制作のための素材になります。
新しく文章を一から「考える」必要はありません。
すでにある情報を整理して、ページごとに適切に配置することです。
大切なのは、事業所らしさ・事業所の個性がきちんと伝わることです。
白紙の状態から言葉をひねり出そうとすると、それだけで疲れてしまいます。
「一から書かない」と決めるだけで、ホームページ作りはずっと現実的になります。
ヒント4|届けたい相手を思い浮かべる
ホームページに何を載せるかで迷うとき、
「誰向けかを決めましょう」とか「ターゲットを決めましょう」とか言われることがあります。
でも、実際には「利用者向け」「採用向け」と分類するだけでは、抽象的すぎてどう伝えたらいいのかわからなくなります。
ここでおすすめなのは、具体的な相手の顔を思い浮かべることです。
たとえば、利用者の家族。
初めて訪問介護を検討していて、
制度のことも、事業所の違いもよく分からない。
そんな人がホームページを見たときに、
「なるほど、そういうことか」「それなら安心だ」と思える内容になっているか。
あるいは、採用の場面。
「こんな人に来てくれたらいいな」と思い浮かべる人がいて、
その人が見たときに、ここなら自分に合いそうだと感じてもらえるか。
また、これまで依頼をもらったことはないけれど、
「この人からの依頼を受けたい」と思っているケアマネさん。
その人が見たときに、事業所の考え方や強みが自然に伝わるか。
こうして相手を一人思い浮かべるだけで、伝えるべき内容は意外とはっきりしてきます。
何を説明すればいいか。
どこは詳しく書かなくてもいいか。
どんな言葉なら、誤解されにくいか。
不思議なことに、相手が具体的になると、文章は無理に考えなくても、自然と出てくるものです。
そして、どんな写真を掲載するのが効果的かも見えてきます。
「誰に向けたホームページか」を決めるというより、誰のために書くのかを思い浮かべる。
それだけで、作業効率はぐっと上がります。
ヒント5|介護に強いホームページ制作業者にお願いする
ここまでのヒントを見て、
「それでもやっぱり、自分にはハードルが高すぎる」
「それでもやっぱり、よくわからないし説明もできない」
と感じた方もいると思います。
その場合は、もう迷わず
介護のことをよく知っているホームページ制作業者にお願いする
ことを選択すべきです。
ポイントは、「ホームページが作れる業者」ではなく、
「介護の現場や制度を理解している業者」を選ぶことです。
介護業界の人はみんな感じているはずです。
介護業界以外の人が介護の仕事に対して持っているイメージの解像度がいかに低いか。
訪問介護と施設って何が違うの?
訪問看護って病院が経営しているんじゃないの?
デイサービスって風船バレーをするところですよね?
介護業界以外の人と関わりながら何かを実現しようとした時に感じると思います。
いかに介護業界外の人が介護業界に対して無理解か。
一番のハードルは、実は「介護の仕事について説明する」ことなのです。
仕事内容を説明するだけでコンサルティングのための時間をほぼほぼ費やしてしまうことだってあります。
これは本当に無駄なことだと思いませんか?
介護に詳しいホームページ制作業者に相談することで、
- 事業内容を一から説明する必要がない
- 最適なページ構成やSEOキーワードの選定もできる
- 文章や画像の準備も任せられる
といった形で、事業所側の負担を大きく減らすことができます。
最近は介護に強いホームページ制作業者も増えてきているのは事実です。
でも、手前味噌な話になってしまうのですが、このレベルが実現できるホームページ制作業者になると、数は圧倒的に限られます。
私たち、介護福祉ウェブ制作ウェルコネクトもそんな制作業者のひとつだと自負しています。
- 自分たちでも気が付いていない事業所の強みを言語化できる
- 課題解決のために、必要な施策の提案ができる
- ケアマネの視点から提案ができる
これだけの条件がそろっている制作業者であれば、ほぼお任せでも制作が進行します。
そして、管理者がやることは、限られます。
内容の確認や、事実と違う点の修正、こだわりの部分のブラッシュアップが中心になります。
「頑張らないでホームページを形にする」
営業職が強めの記事になってしまいましたが、
そういったお悩みをお持ちの事業者様のお手伝いもできますので、どうぞ気軽にお声掛けください。

編集:
介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト編集部(主任介護支援専門員)
ケアマネジャーや地域包括支援センターなど相談業務に携わった経験や多職種連携スキルをもとに、介護福祉専門のウェブ制作ウェルコネクトを設立。情報発信と介護事業者に特化したウェブ制作サービスとAIを活用した業務改善提案を行う。










