ホームページ制作料金の目安と相場感|介護事業者が知っておくべきポイント

なぜホームページ制作料金は分かりにくいのか

介護事業者がホームページを作ろうと思ってまず最初に戸惑うのは、

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ホームページの制作料金って、どのくらいが妥当なの?

ということかもしれません。

検索エンジンで「ホームページ制作 目安」と調べても明確な回答が得られない。
ChatGPTなどのAIに聞いても抽象的な答えしか返ってこない。

ホームページの制作料金って、目安ってないの?

そう不安になるのは、決して知識が足りないからではありません。

これはそもそも、制作業界の側が分かるように説明してこなかった
という構造的な問題があります。

ホームページ制作の見積もりは、多くの場合
「一式〇〇万円」
という形で提示されます。

しかし、その中に
・何にいくらかかっているのか
・どこまでやってくれるのか
・なぜその金額になるのか

といった説明が、十分に含まれていないケースが少なくありません。

その結果、介護事業者の頭の中には、自然と次のような疑問が浮かびます。

・この金額は妥当なのか
・だいたい他の事業者はいくらくらいかけているのか
・高い気がするけれど、ぼったくりではないのか

これはごく当然の感覚です。
むしろ、日々コスト管理を徹底している介護事業者だからこそ、
「よく分からないまま契約しない」という慎重さが働いているとも言えます。

制作料金を比較するために条件を揃える

さらにホームページ制作費用が分かりにくくなる理由として、
前提条件がそろっていないという点があります。

同じ「ホームページ制作」と言っても、

  • ページ数
  • テンプレートかオリジナルか
  • 原稿作成は含まれるのか
  • 写真撮影はあるのか
  • 公開後のサポートはあるのか
  • ホームーページ掲載内容の修正などはどうなるのか
  • サーバー費用・ドメイン費用は含まれているのか
  • コンサルティング費用が別に発生するのか

などの条件。これらがまったく違います。

にもかかわらず、金額だけが一人歩きしてしまうため、
事業者側から見ると
「高いのか安いのか判断できない」
状態になるのです。

ホームページの料金バラバラ過ぎない?

SNS広告などでは、「ホームページ制作、1万円!」など驚くような価格が躍っています。広告で見たところは1万円でできるって言ってるのに、おたくは〇万円って、高くない?と感じるのは無理もありません。

当然、1万円で制作するホームページには別途費用の追加や、サポートのない契約になるため、それだけの金額を提示できているのです。
不当表示ではないですが、前提条件がそろわずに価格だけが独り歩きすることで誤解をする方が多いのが現実です。

これは、制作を依頼する事業者側の問題ではなく、
前提条件を明確にせずに価格や実績をアピールしてきた制作業界の責任と言ってもいいでしょう。

ホームページ制作料金の目安・相場は本当にあるのか?

「だいたい、みんなホームページにいくらくらいかかっているのか分からない」
という声も、非常によく聞きます。

だいたいの相場感というのはあっても、ざっくりとした金額でしかなく、制作業者によって金額の幅はかなりあります。

専門の人が見て、「あー、このスペックでこのくらいのコンテンツで製作期間これくらいで工数このくらいになるとこのくらいの金額だよね」というのはあっても、それはかなり肌感覚に近いものがあります。正確に工数を見積もることができ、適正な価格を提示できるディレクター自体が不足しているという背景もあります。

ホームページ制作 相場」で検索しても、どこのサイトも言っていることが異なります。つまり、ホームページ制作料金の相場はあるといっても、明確に言い切れる相場はないのです。

なので、どの業者にお願いしたらいいのか、どのくらいの費用を考えればいいのか、わからなくても、それは不思議なことではないのです。

では、最低限どのくらいの予算を考えておけばいいのか、まずはそこから始めていきましょう。

一般的なホームページ制作費用の相場(目安)

「じゃあ、実際どのくらいかかるのか?」という不安を解消するために、まずは一般的な相場感を把握してみましょう。
以下の表は、一般的に言われる費用目安を整理したものです。

ホームページ制作料金の目安とは

① 制作全体の費用帯(依頼先別)

依頼先費用の目安内容・特徴
フリーランス約10万〜100万円程度ページ数・内容によって幅がある。個人の力量差あり。
中小Web制作会社約30万〜300万円程度標準的な企業サイト向け。柔軟な対応可能。
大手Web制作会社約200万〜数千万円戦略設計や大規模サイト対応。高額になりやすい。

※上記は依頼先による大まかな目安です。中小規模の企業が多い介護業界では、中小制作会社またはフリーランスが選択肢になることが一般的です。

ただし、フリーランスへの依頼の場合、力量に差があるだけでなく、その後のサポートが契約外になることや、サポートを依頼しようとしても連絡がつかなくなるなど、リスクも当然あります。長期的な戦略で進めていくことを考える場合は、そのリスクについても十分に認識しておくことが必要です。

② 規模・内容別(一般的な業界相場)

サイト規模・構成一般的な費用目安説明
シンプルなサイト(5ページ程度)約30万〜50万円基本的な事業紹介ページ。簡易構成。
中規模サイト(10ページ程度)約50万〜70万円事業情報+複数サービス紹介。CMS導入なども。
戦略重視サイト(コンテンツ多数)約80万〜150万円ブランディング・SEO設計含む本格サイト。
大規模・機能サイト150万円以上追加機能や複数事業所対応、採用ページ等込み。

コンテンツの量によっても金額は変わります。本格的にSEOで検索流入を獲得していくためには、狙っているキーワードに関するコンテンツを増やす必要があります。専門のライターによるクオリティの高い記事執筆や、専門家による記事監修などを費用に含めると、その金額はさらに高額になります。

③ ページ単位の制作単価参考

(※サイト全体ではなく1ページごとの考え方)

ページ種類目安費用説明
トップページ50,000〜130,000円表示内容やデザインの要素によって差あり。
下層ページ(標準)約10,000〜50,000円写真・原稿の準備状況で変動。
LP(ランディングページ)約60,000〜200,000円集客目的の1枚構成ページ。

ページごとによっても金額の相場感は大きく異なります。目的に応じて、ページにどのような機能を置くのかでこの金額も変わります。

この相場表から読み取れること

① ホームページ費用は「一律ではない」

・ページ数
・制作会社/フリーランス
・デザインのオリジナル性
・CMS導入やSEO設計
・原稿・写真の有無

などによって 費用に大きな幅が出る ことが分かります。

② 相場は業界平均で見ると概ね「30万〜100万前後」

中小企業向けの制作では、30万〜70万円程度が多く、戦略設計を含めると80〜150万円というケースも珍しくありません。

③ 10万円未満でも可能だが条件付き

テンプレートを使った簡易サイトや1ページ構成では10万円台もあり得ますが、これは 最低限の情報公開に留まる場合が多い こともポイントです。

介護事業者がホームページを制作する際の注意点

この「一般的な相場表」は、全国・他業種のデータをもとにした大まかな費用感です。
実際に制作会社が提示する見積もりは、これらの幅の中に収まっていることが多いですが、

・相場より安い → テンプレート中心・最低限の構成
・相場どおり → 標準構成・基本設計あり
・相場より高い → 戦略設計・コンテンツ支援込み

という 傾向に分かれる と理解しておきましょう。

ホームページ制作費用を不安に感じる介護事業者

一般的な相場を見て、
「思っていたより高い」
「正直、負担が大きい」
と感じた方も多いのではないでしょうか。

それは間違っていません。
多くの介護事業者、特に小規模な事業所にとって、ホームページ制作費は意識しなければいけないコストになるということです。

初期費用として、まとまった金額を出すことの難しさ

介護事業は、日々の運営コストが明確で、かつ固定費の比重が高い事業です。

  • 人件費
  • 社会保険料
  • 研修費
  • 設備・備品

これらを優先的に確保したうえで、
数十万円単位から100万円近い初期費用を一度に支払うのは、大きな決断になります。

「必要なのは分かっているけれど、今このタイミングで本当に出せるのか」
「もう少し事業が成長してからの方がいいのではないか」
この迷いは、多くの事業者が感じている不安です。

作って終わりではない、というプレッシャー

さらに介護事業者を悩ませるのが、
ホームページは作って終わりではないという点です。

介護業界では
・介護報酬改定による料金や表記の変更
・加算の新設や廃止
・事業内容の変更
・採用ページの募集職種の入れ替え

など、情報を更新しなければならない場面が頻繁にあります。
特に、介護事業者は運営規程をホームページに掲載する義務も課せられていることや、処遇改善に関する情報を掲示するなど、掲載義務のある内容も少なくありません。

「制作会社に頼むと、また費用がかかる」
「自分たちで修正できるだろうか」
このような不安や悩みとそのたびに向き合わなければいけません。

更新や修正にかかる“見えないコスト”への不安

ホームページ制作の見積もりには、
初期費用しか書かれていないケースも多くあります。

しかし実際には
・軽微な文章修正
・料金表の変更
・採用情報の更新

こうした対応に、追加費用が発生することも珍しくありません

初期費用だけでなく、更新費用やサーバー・ドメインの維持費用など、ランニングコストの不透明さも、介護事業者にとってホームページ制作を重いものにしている大きな要因です。

費用・コストへの不安が、結果的に以下のような悪循環を生むことがあります。

  • ホームページ制作という判断を遅らせてしまう
  • 安価で効果のない定額ホームページサービスを契約してしまう
  • 自作しようと無料サービスを利用するも作業に時間を取られ本来業務に使用が生まれる

このような悪循環を避けるために、介護事業者ができることはなにか。

まずは事業者がホームページを通して達成したい目標を明確にする

まずは事業者がホームページを通して達成したい目標を明確にすることです。

採用の問い合わせに喜ぶ

目的が定まっていなければ、制作業者は次々とオプションを提案し、分不相応にハイスペックなホームページができ、高額な契約になってしまうことがあります。

このような失敗を避けるため、最初のステップとして、ホームページで達成したい目標を明確にすることです。
それは、人材獲得であったり、ケアマネに向けての集客であったり、ただ最低限の情報を掲載して名刺代わりにホームページを置きたいという事業所もあるでしょう。

それを達成するために必要な機能・スペックで制作依頼をすることが重要です。オーバースペックにならず、納得感のある費用でホームページを制作することができるでしょう。

ホームページ制作費に差が出る理由は内容・工数の違い

ホームページ制作の見積もりを比べたとき、
金額に大きな差があると「なぜこんなに違うのか」と不安になります。

ただ、この価格差は
制作会社の良し悪しというより、
どこまでを仕事として引き受けているかの違いであることがほとんどです。

たとえば、同じ「5ページのホームページ制作」でも、
中身は大きく分かれます。

・デザインとページ作成のみを行うケース
・構成や導線を考えながら全体を設計するケース
・原稿作成や内容整理まで含めて支援するケース

当然、関わる時間や作業量が増えるほど、工数は増え、
制作費は高くなります。

ここで重要なのは、
安いから悪い、高いから正解、という話ではないという点です。

「どこまでを自分たちでやる前提なのか」
「どこからを制作会社に任せたいのか」

この線引きを整理することで、
同じホームページ制作でも適正な金額は変わります。

原稿は全部自分たちで用意するからディレクションは不要、
写真も自分たちで持っているものを提供しますので撮影は必要ない、
そういったポイントをひとつずつつぶしていくことも大事です。

また、もう一つ見落とされがちなのが
公開後の運用をどう考えているかです。

・作って終わりの前提なのか
・更新や修正を想定しているのか

この考え方の違いも、
制作費に差が出る大きな要因です。

ホームページ制作の金額を見るときは、
数字だけを見て「高い」「安い」だけでなく、
その金額に何が含まれているのかを確認することを忘れてはいけません。

小規模な介護事業者が確認しておきたいチェックポイント

ホームページ制作の見積もりや提案内容を見るとき、
その内容をすべて理解して、適正な費用かチェックすることは難しいかもしれません。

ただし、次のポイントだけは
事前に確認しておくことで、
「思っていたのと違った」という失敗を避けやすくなります。

□ 原稿は誰が用意する前提か

・事業所側がすべて書くのか
・どんな内容を書くべきなのかの指示をしてくれるのか
・内容のチェックなどもしてくれるのか

何を掲載したいのかによってサイトの構成は大きく異なります。採用系のボリュームを増やしたいのか、サービスに関する情報を増やしたいのか。
構成を考えるところから丸投げになってしまうと、多くの事業者では完全にお手上げ状態になってしまいます。

□ 修正や更新はどこまで含まれているか

・軽微な修正は制作費に含まれているか
・更新のたびに追加費用が発生しないか
・自分たちでも、ブログの記事追加などができるか

ホームページは「作って終わり」ではなく、「育てる」ものです。制作会社との契約内容によっては修正や更新はノータッチという場合もあります。必ずどこまで対応してもらえるのか、確認しておくといいでしょう。

□ 介護事業者向けの実績や理解があるか

・介護保険事業の仕組みを理解しているか
・利用者や家族、求職者を想定した構成になっているか

介護の実績あります。という事業者、大抵あてになりません。サービスの内容や事業所の特徴を聞いて、利用者像をイメージできるかどうか。その解像度の高さで、写真素材の使い方や表現の仕方も大きく変わります。そもそも訪問介護と訪問看護の違いも判らないのに、介護が得意とか名乗るなと言いたくなります。
また、サービス利用者が閲覧することも考え、適切なフォントやコントラストを維持できているかなどの視点を持つことも重要です。デザインのために、伝えなければいけない情報を犠牲にすることは許されないからです。

□ 目的が共有されているか

・なぜホームページを作るのかが整理されているか
・「とりあえず作る」状態になっていないか

これはすでにお伝えしていますが、目的が不明瞭だと、結果的にオーバースペックになってしまうことや、出来上がってみたら「こういうのじゃない」という状態になります。
ホームページは飾りではありません。「何を達成したいのか」事業戦略の手段として作られるべきものだからです。

これらのチェックポイントは、金額の目安と比較して適切なのかを判断する材料にもなります。また、その説明を受けて納得できるか、自分たちの目的や状況を理解してくれているかを知るためにも重要です。

明瞭な料金体系で、安心して相談できるホームページ制作を

ウェルコネクトのホームページ制作は、明瞭な料金プランを前提にしています。

ディレクション費用やカウンセリング費用などを
後から別途請求することはありません。
基本プランの初期費用だけで、
ホームページの公開まで進めることが可能です。

プランメール
アドレス
ページ数制作料金
(初期費用)
更新・維持費
(月額)
STANDARD10個10~1575,000円7,000円
PLEMIER30個16~30100,000円8,500円
オプション月額
ブログ構築
wordpress BLOG
1,500円~/月
独自ドメイン
domain
300円~/月
(.jpドメイン 430円~/月)
SSL暗号化通信導入
SSL
0円
(初期費用 10,000円~)

ほとんどの事業者様がスタンダードプランに、上記3つのオプションを利用するパターンとなっています。

初期費用を少なくし、随時更新や相談・サポートに十分に対応できる料金を設定しています。

「最初の見積もりと、最終的な請求額が違う」
ということはありません(結果、見積書の金額よりも安くなることはあります)。
あまりないのですが、もし、追加になる場合には必ず相談をさせていただきます。

無料で見積もりができるツールも用意しておりますので、相見積もりなどが必要な方もいましたら是非お使いください。

また、ご予算についても事前にお伝えいただければ、その範囲内で無理のないプランをご提案します。

必要以上の機能や構成を盛り込むことで、長期的に事業所の負担になるような提案は行いません。
それが結果的に、職員の待遇改善や事業運営の妨げになることを、私たちは望んでいないからです。

大事なのは「見栄えのいい立派なホームページを持つこと」ではなく、
事業の目的を達成すること、そしてその先にある利用者様の自立支援や地域福祉の増進だと考えています。

私たちは、そのための手段として、
どんなホームページが必要か、どこに力を入れて、どこは削るべきなのか。

それを真剣に考え、必要な提案をすることが、
介護福祉分野でウェブ制作を行うウェルコネクトの責務だと考えています。

ホームページ作りたいけれど、どこにお願いするのがいいか困っていますとか、
よそでこの見積が出てきたんだけど、一般的にこれって適正だと思いますか?とか、
そんな質問でも遠慮なくお聞かせください。

介護福祉のウェブ制作ウェルコネクト

編集:
介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト編集部(主任介護支援専門員)

ケアマネジャーや地域包括支援センターなど相談業務に携わった経験や多職種連携スキルをもとに、介護福祉専門のウェブ制作ウェルコネクトを設立。情報発信と介護事業者に特化したウェブ制作サービスとAIを活用した業務改善提案を行う。

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