WELQ退場後の検索結果。医療情報に関する検索上位表示結果にデマ記事は・・・

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なくなっていない。

結論から言うと、本質的な問題は何も解決していない。

WELQの方がマシだった? ネットの医療情報は今、どうなっているのか

「WELQが出ていた方がまだマシだったのでは?」

そう指摘するのは、検索エンジンの専門家で、早くからWELQの問題点を指摘していた辻正浩氏だ。同氏はブログでこの半年間の検索結果の推移を公表した。

辻氏はBuzzFeed Newsの取材に「Googleは検索アルゴリズムの改善などの対応策は打ったものの、未だに信頼性の担保されない、記事を大量生産するサイトの上位表示が続いている」と話した。

一方、比較的信頼性が高いはずの大学や公的機関のサイトは、この半年で順位が下がっているという。

違法サイトであれば検索エンジンに通報し、検索結果から消してもらえばよいが、不確かな医療情報といった「違法ではないが有害」な情報は対策が難しい。

例えば、「がん治療は、代替医療が世界の主流」という名前のサイトがある。この半年、がんに関する検索で、じわじわと順位を伸ばしている。

5/21現在「大腸癌 末期」「胃がん 末期」「乳がん 末期」などの検索で1位を維持しており、辻氏によれば「“末期”“ステージ4”などを含んだ検索や、癌の病名で上位表示されるようにSEOを施されている」という。

このサイトでは末期がんの代替医療として、ある特定の漢方薬をすすめ、複数の「末期がんが治った」事例を紹介。このサイトには価格が表示されていないが、インターネット上では同一商品1カ月分が15万〜20万円で販売されていた。

果たして、このサイトが言うように「がん治療は、代替医療が世界の主流」「手術・放射線治療・抗がん剤は時代遅れ」は事実なのか。

ということで、ますます不確かで信頼性に欠ける情報が「有益な情報」として上位表示されているという現状が浮き彫りとなっています。

では、健康情報・医療情報を求めるユーザーはどんな情報を求めているのか。
医療機関で「がん末期」と診断され、その言葉を重く引きずりながらパソコンを開き、
その言葉を検索窓に入力した後に見る世界はどんなものがふさわしいのでしょうか。
患者会の情報、ピアカウンセリングの情報、看取りを対応してくれる訪問診療の情報、終活についての情報・・・
ユーザーが本当に必要としている情報はいくらでもあるはずです。

検索結果に多くを求めすぎているのかもしれませんが、
ただ、違法ではないにしても、信頼性の低い情報でユーザーに被害や絶望を与える情報を提供する者に責任はないのでしょうか。

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