この記事は2012年に掲載されたものに一部加筆をしております。
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ケアマネ試験、合格率15%台の超難関試験
明日、というか日付が変わって今日、ケアマネ試験が行われます。
自分もケアマネの資格更新を終えたところなので、
試験をしたのは5年前になるのかな。懐かしい。
昨年のケアマネ試験では、合格率はなんと15%台という、超難関試験になりました。
受験生のレベルが低下しているとか、
医療職の受験が少なくなっているとかって指摘する人も多いのですが、
問題自体の難易度も確実に難しくなっています。
ケアマネの質が問われている
介護保険の基礎となるケアマネジャーですが、
ケアマネのあり方についての検討会が厚生労働省で開かれ、
裁判さながらの調子で現在のケアマネのあり方への問題提起がされています。
ケアマネの合格率は毎年、補正をかけられてボーダーラインを調整することになっているため、この状況下で急激に合格率が上がるということもなかなか考えにくいとも思っています。
今年度のケアマネの合格率がどうなるかは、ケアマネに対する期待値の現れともみてとれるのではないでしょうか。
試験を受ける皆さんは、どうぞ気を付けて、時間に余裕を持ってお出かけください。
当日解答速報を確認したい人は、こちらのサイトで解答速報を行う団体や企業を紹介していますので、確認してみてください。
それから10年以上の月日が流れ、ケアマネ試験はどう変わったか
それから10年以上の月日が流れ、ケアマネ試験はどう変わったか。全く想像のできないほどの変化を遂げています。
受験者数は減り続け、ケアマネの人数を確保するために合格率は32.1%まで上昇。
ケアマネ不足は深刻化し、受験資格要件を緩和し、実務経験の年数を短縮迄しようとしています。
こうなることを誰が想像していたでしょうか。
ただ、変わっていないことは、ケアマネの質の問題はいまだに言われていることです。
ケアマネ更新研修や主任ケアマネ研修が行われ、適切なケアプランやケアプラン点検が行われても、いまだにケアマネジメントの質は改善していないということです。もう更新研修、効果がないとわかっているならやめたら?
質の低さを十数年言われ続けるまさにモラハラのような状態がずっと続いており、物価高のなかでもケアマネの報酬は改善されず、処遇改善が進む介護福祉士に給与の面でも逆転されているのです。
こんな未来、想像できましたか?2012年の投稿を読んでみて、さすがに驚きますよ。今の介護職に、昔はケアマネ試験、合格率10%とかだったんだよ、って言っても信じてもらえないかもしれないですね・・・。
ケアマネの待遇改善が少しでも前に進むことを願っています。

編集:
介護福祉ウェブ制作ウェルコネクト編集部(主任介護支援専門員)
ケアマネジャーや地域包括支援センターなど相談業務に携わった経験や多職種連携スキルをもとに、介護福祉専門のウェブ制作ウェルコネクトを設立。情報発信と介護事業者に特化したウェブ制作サービスとAIを活用した業務改善提案を行う。






