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ゴールキーパーの父親目線で想う。ロリス・カリウスのチャンピオンズリーグ決勝。

試合終了後のロリス・カリウス

世界中が注目するサッカー、UEFAチャンピオンズリーグ決勝。
毎年行われるスポーツイベントとしては世界で最大の視聴者を誇るビッグイベントです。
そこで、とんでもないことが起きます。

とりあえずハイライト。

ということで、リヴァプールのゴールキーパー、ロリス・カリウスが犯した致命的なミス。
アンダーハンドで投げたボールが相手FWのベンゼマにひっかけられこれがレアルにとってのゴールとなります。

チームが追いついた後、失点し、後がなくなった状況で
ベイルの無回転ミドルをキャッチに行こうとしてファンブル。
ボールはそのままゴールネットに吸い込まれる。

一つの試合で失点に直結する致命的なミスを2つ犯しています。
これがもとでリヴァプールは決勝で敗れ、カリウスはかつて経験したほどがないだろう批判の的となりました。

11歳になったばかりのうちの長男もゴールキーパーをしていますが、
ゴールキーパーの父親目線で見ていると、胸が苦しくなります。

そして、世界中のゴールキーパーは彼に同情し、彼から多くを学ぶことでしょう。
そんな彼を擁護する声も少なくありません。

ビッグマッチの経験がなかった

ロリス・カリウスはドイツ出身。
ドイツ代表にはノイヤーとシュテーゲンという、世界で1,2を争うゴールキーパーがいるわけで、
さらにそれ以外でもレノやバウマンといったトップクラスに近い選手が揃い、
ドイツのゴールキーパーについては世界で最も代表入りが難しいポジションの一つじゃないかなとも思っています。

そんなドイツ出身のロリス・カリウスには代表出場経験がありません。
国際経験や大きな舞台を経験することがなく、このビッグマッチを迎えたということになります。
ゴールキーパーとしてはまだまだ成長段階にある24歳のカリウス。
経験不足から冷静な判断を欠いたことは擁護する材料のひとつになります。

ミニョレじゃここまでこれなかったでしょ

昨年までリヴァプールのゴールキーパーをつとめていたのはベルギー代表のミニョレ。
ブロッキングなど至近距離でのシュートストップを持ち味にするGKです。足でのセーブもうまい。

今シーズン加入したカリウスが、不安定なパフォーマンスを続けていたミニョレから正GKの座を奪った形になりました。
カリウスが素晴らしいパフォーマンスを見せていたことは間違いありませんが、
やはりポカも多かった。
ただ、それ以上にミニョレもポカが多かったという、
リヴァプールとしては究極の選択を迫られた中から、
若く、足元の技術も高く、さらにイケメンのカリウスを選んだという経緯があります。
カリウスはそんな(やや中途半端な)期待にも応え、チャンピオンズリーグを勝ち残ってきました。

カリウスじゃなかったらここまでこれなかったでしょ。

・・・うん。

ベイルの無回転ミドルと同じような失点の仕方もしているし。

ゴールキーパーはひとりぼっち

試合終了後。
泣きじゃくるカリウスのもとに駆け寄ったのはリヴァプールのチームメイトではなく、レアルの選手たちでした。

そういえば、レアルとの準決勝で敗れたバイエルンのウルライヒもバックパスを空振りしてしまうというとんでもないミスで失点をし、敗戦。
※これもそういえばベンゼマのゴールだった

試合終了後、ピッチに座り込むウルライヒのもとにはバイエルンの選手たちは近寄りませんでした。

なんて言葉をかけていいのかわからない、というのも正直なところでしょう。
こんなミスでサッカー人生最大のチャンスを棒に振ってしまったという怒りもあるでしょう。

ゴールキーパーは独りぼっちです。

だから、それを支える第2GK,第3GKやゴールキーパーコーチの存在というのは非常に大きいのです。
代表にだって、経験のために若い選手を連れていけばいいじゃない、というわけではないのです。
ゴールキーパーのケアができるのはゴールキーパーでしかない。
それはひょっとしたら相手チームのGKであるかもしれない。

ゴールキーパーやっていれば、自分のミスのせいで負けた試合なんていくつもある。
息子を見てればそう思う。
GKのファンブルで負けた試合、GKからのパスミスで負けた試合、挙げていけばきりがない。
そんな中の一つの試合が、たまたま世界中が注目するビッグマッチだったと。

世界中のゴールキーパーが、ロリス・カリウスの復活劇を期待しています。
ゴールキーパーに勇気を。

すべてのゴールキーパーに幸あれ。

最後にひとつ、付け加えるとしたら、

私個人はカリウスよりもミニョレが好き。


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