難敵愛媛と対戦したベルマーレ。
どん底のチームがかろうじて立ち直ったのは、本来の持ち味であるハードワークの復活によるものだった。
坂本鉱司のJ2出場300試合となったこの試合。
下位チームとの連戦の続くなか、いきなり水戸・徳島から勝ち点を取りこぼし、
暗雲が立ち込めていた湘南ベルマーレ。
しかし、この試合では、ようやくハードワークによる守備を取り戻し、
流れを引き寄せることに成功した。
坂本は、鋭い切り替えしからの強烈ミドルで先制ゴールのきっかけを生み、
同点とされた後には、カウンターに長い距離を走り、勝ち越しゴールを冷静に決めた。
ボランチでコンビを組む田村は、ガツガツと相手にプレッシャーをかけ、
無駄なファウルもあり、プレスをかわされることも多かったものの、
この田村の気持ちの入った守備が間違いなくチームを活性化していた。
試合は4-1と大差になったが、
得点差を見るほど内容に差があったとは感じられない。
右サイドでオーバーラップをする臼井へのパスミスが目立ち、
サイド攻撃がほとんど機能しなかったこともまた事実。
まだまだ課題が山積する中で、ジャーンが復帰したことは大きい。
ジャーン不在の間、セットプレーや空中戦で完全に競り負けての失点が目立っていただけに、
この復帰はチームにとっては大きな希望となる。
第2クール、残り試合でどれだけ上位との勝ち点差を詰めることができるのか。