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介護サービス情報公表ホームページの4つの大罪。

介護サービス情報の公表制度のホームページが10月1日よりリニューアルしました。
わかりやすさを重視したということですが、
まったく問題点は改善されていないことを嘆くしかありません。
これまでのホームページにも問題点は多数ありましたが、
それにも増して根深くなったその問題について、いくつかをこの場で解説したいと思います。

1、一覧表示されるのが5件まで、その優先順位は?

サービス種別を選択して、地域を選択すると、グーグルマップの情報とともに、事業所の一覧が表示されます。
けれど、そこに表示されている事業所の数は5件。
よく見ると、ページネイションがあって、次へとか表示されているのですが、
2ページ目、3ページ目・・・となっていくと、それだけ目に入らなくなります。
この順位に何かの基準があるのかといえば、おそらくなさそうです。
たとえば地域でさらに絞り込んで検索できるとか(ある地点から近い順に表示するとか、職員配置の条件をつけるとか)
そういった仕組みも全くないようです。
たとえば、検索エンジンで上位表示するために、SEO対策として多額の費用を費やすのですが、
こんな形でまったく無作為に上位表示されてしまうというのは、
サービスを選択する上での情報提供を行うシステムとして問題ではないでしょうか。
少なくとも、普通の感覚で考えたら、5事業所が表示されていることを一覧表示とは思わず、
条件で絞り込まれた情報が表示されているとうけとってしまうのではないでしょうか。

2、無価値な運営状況のレーダーチャート

このサービス情報の公表制度では、書式の有無だけで運営状況を判断するという理解しがたい調査内容があります。
客観性を確保するためということですが、その調項目に該当する文書があれば、
内容を一切見ることなく、それだけで調査内容としてはクリアとされてしまいます。
もちろん、その優劣がつけられることもありません。
この感覚が全く理解できないのですが、今回のリニューアルで、この調査内容がレーダーチャートで表示されるようになりました。
普通、レーダーチャートにしたら、その広がりが大きければ、それだけの強みがあると判断してしまいます。
まっとうな運営がされていなくても、それに該当するという書式をつくっておきさえすれば、
このレーダーチャートでは運営が適切に、健全になされており、ほかの事業所よりも優れていると判断されます。
制度自体、事業所を評価するものではないとしながら、このレーダーチャート表示について、どういうつもりなのか、まったく理解ができません。

3、本当に分かりやすくなったのか?

わかりやすくするためにイラストを入れたりしたということですが、
本当にわかりやすくなったのでしょうか。
サービス種別を書いてあってもそれが何のサービスだかわかりますか?
訪問介護とか言われてホームヘルプサービスだと理解できたり、
認知症対応共同生活介護といわれてそれがグループホームのことだと理解できている人がどれだけいますか?
運営状況の項目などを見ても、それがどういう意味を持つのか、
職員配置でセラピストや看護師が配置されているという情報を見て、
それがどういった価値を持ったことなのかを理解できる人がどれだけいますか?
利用する側の立場をいまだに理解できていないというのが残念です。

4、巨額の税金・保険料

このシステムのために、数千万円という税金や保険料が費やされています。
馬鹿馬鹿しいと思いませんか?
そして、これまで事業所からお布施のように徴収していた手数料ですが、
基本的には撤廃する方向としながらも、地方自治法により徴収できるとしています。
地域によって手数料をとるところとそうでないところがあるということです。

このように、利用者や事業者を小馬鹿にしたような制度です。
利用者・家族のうちで、この制度の存在を知って利用したことのある人は数人にも満たないでしょうが、
おそらくそれも有効に使えているわけではないと思います。

廃止するべきという意見が根強い中でリニューアルしたことについて、
それなりの努力の跡が見られるのではないかと期待した自分を恥じます。
一つだけ、評価できることがあるとすれば、
事業所の一覧を表示すると、「HP」(ホームページなりウェブサイトと表示してほしいものですが)と、
一覧から直接事業所のサイトにリンクが貼られるようになったということです。
個人的には、情報はこの一覧画面とリンクだけでいいと思うんですけど。

さて、あなたはこの情報を見て事業所を選べますか?


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