2024年の介護報酬改定もようやくひと段落。ある程度のQ&Aも出揃い、すでに運用していることかと思います。
ただ、思ったのはですね。厚生労働省の資料はわかりにくい。
大きな方向性がわかるから何となく解釈できる部分もあると思いますが、ぱっと見た人は何を言いたいのかわかりませんよ。
それだけ介護保険という制度が複雑怪奇な制度になってしまっているという側面もあると思うのですが。
ということで、今回のテーマは資料の作り方。厚生労働省の資料をどうすれば簡単に、なおかつわかりやすくできるのか。そんなテーマでお伝えします。
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2024年の介護報酬改定の資料をもう一度おさらい
先ほども見ていただいた介護報酬改定資料のメイン画像です。
これは情報量多過ぎ。。。
これをわかりやすくしていくには。まずは文字起こしすることから。
ただテキストにするだけでなく、見出しとの関連性などを構造化されたものにするためにはどうしたらいいか。
ChatGPTを使います。
介護報酬改定資料のこの1ページを画像にして、ChatGPTに画像を放り込んで読み込ませます。
その上で、マークダウンで出力して!とお願いすると、こういう返答が返ってきます。
令和6年度介護報酬改定の概要
- 人口構造や社会経済状況の変化を踏まえ、「地域包括ケアシステムの深化・推進」「自立支援・重度化防止に向けた対応」「良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり」「制度の安定性・持続可能性の確保」を基本的な視点として、介護報酬改定を実施。
1. 地域包括ケアシステムの深化・推進
- 認知症の方や単身高齢者、医療ニーズが高い高齢者を含め、質の高いケアマネジメントや必要なサービスが切れ目なく提供されるよう、地域の実情に応じた柔軟かつ効率的な取組を推進。
- 質の高い公正な市町村ケアマネジメント
- 地域の実情に応じた柔軟かつ効率的な対応
- 医療介護の連携の推進
- 看取りへの対応強化
- 感染症や災害への対応力向上
- 高齢者施設の機能の推進
- 介護医療院等の推進
- 福祉用具・特定福祉用具販売の見直し
2. 自立支援・重度化防止に向けた対応
- 高齢者の自立支援・重度化防止に向け、制度の一体的な取り組みを進め、効果的なケアの提供を推進。
- リハビリテーション・機能訓練、口腔・栄養の一体的取組等
- 自立支援・重度化防止に向けた取組の推進
- LIFEを活用した質の高い管理
3. 良質な介護サービスの効率的な提供に向けた働きやすい職場づくり
- 介護人材不足の中で、質の高い介護サービスの安定的な提供を図るため、介護職員が働きやすい職場づくりを推進し、介護現場の生産性を向上させるための施策的取組を推進。
- 介護現場の負担軽減に向けた働きやすい職場環境の整備
- 効率的なサービス提供の推進
4. 制度の安定性・持続可能性の確保
- 介護保険制度の安定性・持続可能性を高め、全ての世代にとってより良い介護サービスを提供するため、財政的な適正化や運営の合理化、効率化を図る。
- 財政の適正化・重点化
- 経営の安定・効率化
- 地域区分の見直し
5. その他
- 高齢者施設・住宅におけるサービス報酬の見直しや、医療と介護の連携強化により、より良いサービスの提供を目指す。
- 「高齢者施設・住宅」における報酬の見直し
- 医療と介護の連携
- 感染症・災害対応の推進
- 地域区分の見直し
一発でここまでできるのはやるやん。なんか「5.その他」だけおかしかったですね。
処理する量が多いとエラーも出やすいので、本当は分割したりするのがいいですよね。
っていうか1ページに盛り込み過ぎなんでしょうけど。
このあたりのエラーはチェックするか、他のAIツールでもっと読み込む正確性が高いツールなどもあるので使い分けるといいですね。
これができたら、今度はこれをわかりやすく資料にまとめます。
Napkin AIで資料作成
Napkin AIとは?
さて、本題。これからAIで資料を作ります。
このテキストをAIに読み込ませて、わかりやすい図解をつくってもらいます。
そのためのツールが Napkin AIです。
「図解を作るって言っても、日本語では作れないんじゃない?」
と思っている方、Napkin AIは日本語出力にも対応しましたよ!
Napkin AIの使い方
Napkin AIの使い方です(詳しくは動画で見てね)。
Napkin AIのアカウント登録をして、ページを開きます。
白紙のページが出てきますので、先ほどのテキストをそのままベタっと貼り付け。
で、範囲を全選択して、AIボタンを押すと、図解画像の候補をいくつか作ってくれます。
図解画像を作るのが一瞬です。そして、怖いくらいに脳みそなにも使ってません。
そして、出てきた候補のうち、これがいい!と思ったら選択。選択してからスタイルを選んだり、文字の修正などもできます。
ちなみに、画像はこれにしました。
おおおお。
ちょっと、ちょっとすごくない?
で、このNapkin AIは選択した部分で画像を作ってもらうことができるので、今度は「1. 地域包括ケアシステムの深化・推進」の部分だけ画像にしてもらいます。
すごくないですか?これが一瞬でできます。
アイコン画像を変えたいな、と思ったら別の候補を個別に出してもらうこともできます。
文字だけの資料じゃなくて、こういう図解がひとつあるだけで、注意を引くというだけでなく、ぐっと理解が深まりますよね。
あとはこれを画像ファイルとしてダウンロードして貼り付けるだけ。
図解画像を一から作るとなると大変ですよね。きちんと理解しないと作れないですし、構成や配置、配色などいちいち考えるのも大変です。単純な作業1つ1つでも、頭も労力も時間も使います、でも、これがあると、研修資料や営業資料の作成なんかも一気にはかどりますよね。
napkin AIは無料で使えるツールですので、誰でもこんな簡単に画像を作ることができます。資料を作るのが苦手な人。悩むくらいだったらAIに作ってもらいましょう。アイデアのヒントにするだけでも十分価値はありますよ。
ぜひみなさんも活用してみてください。
まとめ:資料制作は考え込まない
napkin AIを使って図解画像を作成する方法をお伝えしました。
悩むくらいだったらその時間で、AIに作業をしてもらうといいですよ。単純作業をしていても、その単純作業の間も脳は連続したいくつもの作業に集中していなければいけません。AIが作るのであれば、脳のスペースを空けることができます。AIが作業しているわずかな時間、別のことに注意を向けることや一息つくことなどもできます。ある程度のベースができればあとは手直しするだけでいいのです。
ということで、資料作成にはぜひAIを活用していきましょうね。
最近ホームページ制作の話をしなさ過ぎて、何のためのブログかわからなくなってきていますが。ホームページ制作だけじゃなく、AIを無料の範囲内、もしくは低コストでで業務改善に活かしたい、と考えている介護事業者の皆さんはぜひ気軽に相談・質問してください。