ルヴァンカップ初制覇!湘南ベルマーレ24年ぶりのビッグタイトル獲得。

ルヴァンカップ初制覇!湘南ベルマーレが日本サッカー界の頂点に立った日

湘南ベルマーレがルヴァンカップ決勝戦で横浜Fマリノスを下し、日本サッカー三大タイトルの一つであるルヴァンカップを獲得しました。
平成最後のルヴァンカップウィナーです。

このファイナルまでたどり着くのは本当に険しい道程でした。
選手層の薄さから、リーグ戦と並行して行われるカップ戦に出場するのは
まだプロサッカー選手としての経験の薄い選手たちでしたが、
このルヴァンカップを通してチャンスをつかんだ若手選手も台頭し、
チーム一丸となってつかんだタイトルです。

この大会通して、湘南ベルマーレは31人の選手がスタメンに名を連ね、
16人の選手がゴールを決めました。
いずれも大会の歴代最多の記録だそうです。

ファイナルのプレッシャーはなかった

不安視された雨も朝にはすっかりやみ、埼玉スタジアムの44,000人の観客とともに決勝戦を迎えました。
マンチェスターシティグループに属する横浜Fマリノスはアンジェ・ポステコグルー監督の指揮のもと、
GKも含めてビルドアップを行い、両サイドバックが中に絞ってゲームメイクを行う偽サイドバックシステムを採用しています。
それに対して、湘南ベルマーレは前線からのプレッシングとショートカウンターを得意とするチーム。
マリノスは湘南のプレスをかいくぐり前進し、フィニッシュまで到達できるか、という点が最大の注目点となりました。

試合開始直後から、水道の蛇口を全開にひねったように前へ向かう勢いを見せ、プレスを仕掛ける湘南。
右サイドを主戦場にマリノスを自陣に釘付けします。
プレスでボールを奪い、次々とチャンスを迎える湘南ベルマーレ。
中央での圧力を強めるベルマーレに
マリノスはサイドバックを絞るパターンをあきらめ、両ウイングを生かしたサイドからの展開に活路を見出そうとしました。
両サイドバックをサイドに押し込み、攻撃面の強みを封殺しました。

MVPは誰か

そして、ベルマーレに生まれた待望の先制点。
左足を振りぬいた杉岡の一撃。
なぜか知らないが座席の周りには上の座席の子供が食べていたかっぱえびせんが飛び散る。
この試合のMVP杉岡は攻撃面では本人自身も「うまく入れていなかった」と語る通り、
試合を通してみれば決して最高のパフォーマンスだったとは言い難いものの、それを補って余りあるスーパーゴール。
MVPに文句をつけようがない大仕事です。

そして守備ではDF坂がウーゴヴィエイラとマッチアップ。
エリアの中で爆発的な決定力を発揮するストライカーに対し、一歩も引くことなく、
デュエルでもほぼ負けることがなかったルーキー坂。
準決勝延長戦で決めた値千金のゴール、それ以上の価値ある働きだったのではないでしょうか。
このカップ戦、このチームの躍進を支えたのは彼の力によるものと思われます。
MVPといっても過言ではないでしょう。

そして、ボランチに入った金子。
今年、神奈川大学から中退でチームに加入し、シーズン中盤から彗星のごとく現れ、
チームの起爆剤となりました。
シーズン開幕前の突然の加入。
ワンダーランドでもあまりブースに人がいなかったけれど本当に丁寧に接している姿が印象的で、娘も気に入ってました。
あの頃を思えば、ここまでやると期待していた人は少なかったと思います。
この日もボールを次々に刈り取り、前線にダイレクトで縦パスをズバズバ通すなど、攻守の切り替えの局面では八面六臂の活躍。
この試合のMVPに彼を推す声が多いのも当然でしょう。

一か月ぶりに復活した秋野も中盤でのパスワークに冴えを見せ、
前線への積極的なフリーランニングでチームを活性化し、その姿はまさにチームの心臓。
影のMVPとも言えるでしょう。

今大会チームトップスコアラーの梅崎も気合が入っていました。
率先して泥にまみれて若いチームをけん引する姿、サポーターを煽る情熱。
ゴールには至りませんでしたが、マリノスの守備陣を混乱に陥れ続けました。
彼がMVPだとしても誰も文句もつけようがないでしょう。

最前線の山崎は特に前半、何度も前線で起点となりチームの攻撃の核となりました。
さらに守備でもアンカー扇原へのパスの供給ルートを寸断、プレスも献身的にこなし続けました。
今シーズン途中加入ながら、彼の存在はチームにもっとも必要とされていたラストピース。
MVPとは彼のためにある言葉でしょう。

岡本拓也は序盤から攻撃的な姿勢を見せ続けてチームを勇気づけた。
マリノスの山中をほぼ無効化し、地元埼玉のピッチを楽しむように何度も何度もアップダウンを繰り返した。
まさにMVP級の活躍でした。

最後尾では秋元陽太がチームを支える。
準決勝に比べて見せ場は少なかったかもしれないけれど、その存在感は際立っていました。
そして、セレモニーのときに彼が握っていたのは小児がんで亡くなったサポーターのTシャツ。

GK秋元の手にあったのは

会場では見えなかったけれど、家に帰ってきて動画で見てまた泣けてきた。
こんなに人を泣かせやがって、MVPだ、このやろう。

決勝の舞台なのにいつも通りな山根や、
マリノスへのプレス網を完成させるためになくてはならなかった石川や、
大胆に強気にファイトし続けた大野。
それに苦しかった時間に颯爽と現れ誰よりも走る高山、
チームに力強さを与えてくれた俊介、
悔しかったかもしれないけれど松田、
ピッチの中のみんなが輝いていました。

ピッチサイドで必死にチームを支え、鼓舞し続けていたベテランのミキッチやバイア。
きっと彼らがいるから自信をもってプレーすることができていることを感じます。
控えに入っていた富居も、きっと歴代このチームで見ても最高の第二GKだと思うし、
GK全体の質の高さがあって秋元のプレーにもつながっている感じます。
U-19ワールドカップ出場をかけて戦い、チームを離れている斎藤・石原のふたりも、
途中加入で前所属チームで出場していたため大会に出場できなかった小川も、
みんなでつかみ取った優勝。
そして一億五千万円。
カップを受け取った瞬間よりも、賞金一億五千万のプレートを梅崎が受け取った瞬間にめちゃくちゃ盛り上がる湘南サポーター。
貧乏だったから、お金で苦労し続けていたから、それをみんな知っているからこんなにうれしいことはない。

カップウィナーは明日に向かって

優勝した翌日も練習、今日は磐田とのJ1残留をかけた重要な試合を迎える。
さらに昨日、来季に向けて、大物ルーキー鈴木冬一の加入発表が行われました。

希望にあふれた未来へ。
湘南ベルマーレはきっともう止まらない。

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